本日12月10日の日経MJに、アップサイクルブランド「アトリエ&リペアーズ」が紹介されていました。
アップサイクルとは?
従来から行なわれてきたリサイクル(再循環)とは異なり、単なる素材の原料化、その再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すこと。
記事にあったアトリエ&リペアーズは、リーバイスなどで副社長を歴任したモリッチオ・ドナーディ氏が2015年に立ち上げた、余りものに付加価値を与える「アップサイクルブランド」です。
なぜ今、アップサイクルなのか?
その背景には、大量生産をして価格を抑えた服よりも、他の店にはない一点ものに価値を見出す消費者が増えているからだ。
このアップサイクルは、大量生産が見直されている業界の背景に適したビジネスモデルの一つでもあるように感じます。
11月7日放送分のガイアの夜明け「常識を破れ!百貨店はどう生きるかで」、マリオンヴィンテージというが紹介されていましたが、これもアップサイクルブランドの一つかと思います。
マリオンヴィンテージというブランドは、若手女性デザイナー2人が手掛けるブランドで、伊勢丹新宿本店の催事などで話題となっていました。
マリオンヴィンテージについてはこちらからどうぞ。
マリオンヴィンテージは、ヴィンテージのファブリックにこだわっており、洋服をデザインする前にバイイングし、それらを再構築することで洋服を作り出しています。そのため、1点ものの商品も展開されています。
個人的には、このアップサイクルビジネスは、カスタマイズビジネスに続き時代にFITするビジネスモデルでもあるように感じます。
余りもので服をよみがえらせる。トレンドに左右され、売り時を逃すと腐ってしまう、ある意味生ものでもある服に再び命を与える。
衣類を腐らせ続けてきた業界に、新しい料理人が現れた。そのような気持ちで読ませてもらいました。