1月11日のの繊研新聞に、ストライプインターナショナルは、2月9日に東京・渋谷にオープンする「ホテルコエトーキョー」内のアパレル店で、セルフ&キャッシュレスのレジを導入する。という記事がでていました。
「キャッシュレス」「労働力」などの課題に踏み込む、とても興味深い取り組みです。
ホテル コエ トーキョーとは
まず、ホテル コエ トーキョーとは、ストライプインターナショナルが展開する「コエ(Koe)」が、ステイ、ファッション、ミュージックの3つのキーワードを軸に、1階をベーカリーカフェ&レストラン「コエ ロビー(koe lobby)」とイベントスペース「コエ スペース(koe space)」、2階をアパレル・雑貨のショップ、3階をホテルとし、多彩なコンテンツを提供するものです。
「ホテル イン ショップ」 という新しいコンセプトで、ファッション、音楽、食事、宿泊など様々な体験を通じてコエの世界観を感じられるものとなっているようです。
取組み内容
今回はそのホテルコエトーキョーで、“夜間の無人営業”、“キャッシュレスのスマートレジ”、“モバイルオーダーシステム”という3つの新施策を導入する予定となっています。
まず1階のブレッド&ダイニング「コエ ロビー(koe lobby)」をまとめると、
- テイクアウト専用のモバイルオーダーシステム「O:der」を導入
- スマートフォンの専用アプリから注文や支払いが可能
目的は、いそがしい朝やランチタイムの時間を有効に使用ってもらうことが狙いのようです。
そして2階のアパレルショップの内容をまとめると、
- 午後9~11時の夜間は無人店舗で買い物ができセルフショッピング形式
- 安全対策などのためにスタッフ1人はフロアにいるが基本は無人化
- お客が商品タグのバーコードを読み込み、クレジットカード支払いする
とのことで、忙しいビジネスパーソンや夜まで観光を楽しむ旅行者など夜間も買い物客を見込んでおり、順次電子マネーなどにも対応していくようです。
まずこの取組みで、日本が他国と比べ遅れをとっているキャッシュレス化への対応に今後の反応に期待がかかります。
日本のキャッシュレスの遅れの理由の一つとして、「利用する機会がない」という原因がありますが、このホテルコエトーキョー内で管理できるというメリットを活かして、踏み込んだ取組みだと感じます。
今年は決済システムの導入など、日本のキャッシュレス化加速に向けて同社のように、企業が先にどんどん取組んでいってほしいですね。
そしてもう一点は、労働力。
同社の石川社長は「アパレルを含む小売業界の課題である労働力不足の解消」を見込むとコメントしており、日中もセルフレジは利用できるようです。
キャッシュレス、労働力、そしてこのホテルインショップという新しい取り組みを一気に行うストライプインターナショナルの今年の活躍がとても楽しみです。