先日、日経MJに定額で服を似合う届ける米国のスティッチフィックスが紹介されていました。
スティッチフィックスは、AIと専属スタイリストがオススメ5着を選び、自宅に届けるサービスを行っている米国の企業で、2011年創業し17年に上場しています。
このスティッチフィックスを頻繁に利用する人は、すでに240万人を超えています。(2018年4月現在)
スティッチフィックスのサービス内容の流れは、このようになっています。
- 月会費20ドル払う
- 事前登録・・・服のサイズ、色、デザイン、好み、苦手なスタイル、予算などを入力
- AIと専属スタイリストが5着を選ぶ
- 5着が自宅に届く
- 数日着用して、気に入らないものは無料で返却
- 気に入ったものは月会費との差額を払う
このシステムによって、ワンパターンになりがちなクローゼットが変わる。自分に似合う服、色などが理解できてくる。などの利点が生まれます。
昨年、アマゾンが7日間のうちに試着してみて、合わなかったり、気に入らなかったものは、送られてきたボックスに入れて送り返すことができる「お試しボックス」ビジネス(Amazon Prime Wardrobe)に参入することが発表していましたが、ステッチフィックスはその先駆けでもあります。
ではなぜ、スティッチフィックスのビジネスモデルが米国で支持されているのか?
その背景は、ECサービスが便利になる一方、商品があふれかえり「新しい発見」「自分に合う服」「実際に見てみたい」という気持ちを可能にしているからという点があります。
実は、スティッチフィックスのようなビジネスモデルはアメリカではすでに多く試されており、ファッションだけでなく、化粧品、本など多くの業界で取り組が行われています。
今後実際にリピーターにするために、見えない顧客に対してどれだけ的確な提案力、サプライズ感が課題になりそうですね。
気になる方は、スティッチフィックスのホームページを見てみて下さい。
ファッションには少しまだ偏りがあるあるようですが、将来のオンラインショッピングのあり方の基盤かもしれませんね。