プライマークはなぜ日本に上陸しないのか?

11月9日付けWWDの記事に”英激安店「プライマーク」が快進撃 9月期決算は売上高1兆円超え”という記事がでていました。

内容は、

低価格アパレル業態「プライマーク(PRIMARK)」の2018年9月期の売上高は前期比6.0%増の74億8000万ポンド(約1兆1000億円)で、調整後営業利益は同3.0%増。ABFの11月6日の株価終値は前日比3.0%高の2.46ポンド(約362円)ABFの売上高のうち、小売り事業である「プライマーク」が約半分を占めており、残りが食料品、砂糖、農作物。

という記事です。

 

以前”【アパレル業界ランキング】世界トップ5(2017)2018年は波乱の予感!?”でH&Mの市場を揺るがせる存在としてプライマークを上げましたが、彼らはなぜ日本にやってこないのでしょうか?

 

プライマークは現在(2018年11月)、イギリスを中心に12カ国で350店舗以上を展開しており、子供服、アパレル、服飾雑貨から化粧品まで幅広い商材を展開しています。

2013年にロンドンのプライマークに初めて足を運んだ際にも、現地では定着したブランド化しており、やはり価格の安さに驚きました。

広々とした店内にはBGMがなく、とてもお洒落な店内とは言えぬものの商品量と価格の安さでは、日本で言うところのしまむら的ポジションかと思います。

プライマークが低価格で提供できる根本的な部分はまず、サプライヤーから大量に仕入れることで、価格交渉を有利に進め高回転で利益率の少ないビジネスモデルを採用しているからです。

その他にもプライマークは「著名人を使ったプロモーションをしない」「広告宣伝費用を削減」などに資金を使わずといったところは、ZARAにも似た印象を受けます。

そんな同社はなんと、今年2018年アメリカで今、最も成長著しい小売業者トップ100ランキングで1位をとっています。

アメリカ1号店は2015年、マサチューセッツ州ボストンにオープンし、現在(2018年)までに東海岸沿いに9店舗を展開しています。

全米小売業協会の雑誌『Stores』が、アメリカ国内の売り上げが前年と比べてどれだけ伸びたかまとめたところ、プライマークは103%増。今、アメリカで最も伸びている小売業者がプライマークなのです。

そんな同社は説明したよう、アメリカに狙いを定め確実にアメリカのマーケットに変化を起こしはじめています。

私自身も2017年までアメリカにいましたが、消費者は価格に対してさらにシビアになりZARAですら苦戦するアメリカのマーケットを感じた中で、プライマークは絶好のタイミングで殴り込みをかけているようにも感じます。

派手なことをせずにゆっくり、着実に事業を拡大させているプライマーク。

日本への上陸の前に、アメリカといいう大きなマーケットと戦っているようです。