アメリカで広がるオフプライスは日本で通用するのか?

アメリカに住んでいた頃に、センチュリー21・ノードストロームなどのオフプライスストアによく足を運ぶことがありました。

当時、好調な小売店や気になるお店には時間があます限り足を運んでいましたが、アメリカでオフプライスは特に好調な衣料チェーンストアでその代表ともいえるのがTJマックスです。

そんなアメリカで広がりをみせるオフプライス業態ですが、日本では存在しない小売業態とされています。

では、このオフプライス業態が今後日本でどう姿を現していくのでしょうか?

 

オフプライスとは?

まず、オフプライスをわかりやすく説明すると、市場で過剰在庫となったブランド・スポーツブランド・その他雑貨・生活用品などの商品を買い取り、常時ディスカウントで販売する業態です。

ニューヨーク・ウォールストリート近辺にあるセンチュリー21では衣料品だけでなく生活用品なども揃えることができるのでよく利用していましたが、カルバンクラインなどデザイナーズブランドが20%~90%OFFで購入することができます。

その年に販売されているシーズン商品などもあり、土日などはいつも人でにぎわっています。

 

アウトレットとは何が違う?

過剰在庫などを買い取りディスカウントで販売するといった行為なら、日本でもアウトレットなどがありますが、オフプライスとアウトレットには少し違いがあります。

まずアウトレットの定義は、ブランドをもつメーカーが直営で、自社在庫・ B 品をディスカウントで一般消費者に販売する。というものです。(例外有)

一方で、オフプライスストアとは、メーカー、百貨店、大型専門店以外の企業が経営しているディスカウント店です。

つまりオフプライスとは、メーカー・SPA企業が自社商品を処分するアウトレットストアとは違い、百貨店や専門店チェーンで取り扱われるファッション・ナショナルブランド(NB)やデザイナーズブランドの過剰在庫を仕入れ、正価価格よりも破格販売する業態です。

百貨店や専門店チェーンなどが、シーズンで動きの悪い(死筋商品)などを買付け、店頭に並ぶのでそのシーズンのモノが安く買え、掘り出し物が良くあります。

 

アメリカのオフプライス動向

アメリカで増収増益を続けているオフプライスストア業態のTJマックス。

2017年度末で約4000店舗でしたが、長期的にはさらに2000店舗をオープンしてく方針のようで、今後アメリカでさらに店舗が増えていくことが想定できます。

昔からアメリカではTJマックスのように、効率よく処理する仕組みが存在し、アメリカ最大の百貨店グループ、メーシーズ(Macy’s)もオフプライス・ストア業態 「メイシーズ・バックステージ」を2015年に開発し、同年にニューヨークに4店舗をオープンさせ、現在は約50店舗(即在店舗内の展開含む)までに到達しています。(2019年2月現在)

実際に日本でも過剰在庫の買い取り(バッタ屋)や買い取り後にブランドネームを付け替え販売する(shoichi,renameなど)が存在しますが、アメリカのようなオフプライス型はまだ存在していまん。

オフプライス型の魅力の一つは、売り切りなのでなくなる不安からつい買ってしまい、売場で掘り出し物に出会う楽しみなどがあります。

日本でもまだまだ在庫に悩まされている小売店などがありますが、オフプライスストアが日本に登場するのも時間の問題かもしれません。

そしてこのオフプライスが好調な背景に、アメリカのマーケットでZARA・ユニクロ・GAPなどが軒を連ねて苦戦している陰には、オフプライスストアの存在があるのかもしれません。