無印良品、値下げを宣言。値下げの狙いとは?

先日、各紙面で無印良品が値下げを実施するニュースが出ていました。

その内容は、衣類・雑貨、生活雑貨、食品など約2,400品目の値下げを実施する。とのことです。
(本格的な導入時期は来年3月以降一部の商品は1月から変更される予定)

この値下げは、標準的な店舗の品ぞろえの4割にあたり、値下げによって客数を伸ばす狙いがあるようです。

2016年度(2016年3月1日~2017年2月28日)は、売上高が3332億円(前年比8.4%増)、営業利益は382億円(同11.1%増)と6期連続の営業増益と好調の無印良品。

売り上げが増えることでスケールメリットを生かして経費を削減し、価格に反映させる形をとっているようで、今年も春夏商品300品目を値下げしたところ、売り上げが伸びています。

ファストファッションの大波を乗り間違え、どん底を味わった無印良品。小売が一度崩れて、ここまでのし上がり返すのはあっぱれです。

しかし、今回のこの4割の商品を値下げという取り組みは、同社の狙いどうりにいくのでしょうか。

過去に読んだ本”安売りしない会社はどこで努力しているか?”の中で安売りで起こる10の問題がのっているので紹介します。

  • 売上は出ても利益がでない
  • 理不尽なクレームが増える
  • リピーターが減る
  • 他社との安売り競争から逃げられなくなる
  • お客様と価格で戦うようになる
  • アイデアのない会社になる
  • 組織作りに時間が割けない
  • 仕事が増える
  • 協力会社に迷惑をかける
  • 広告しても値段しか覚えてもらえない

この10項目を無印に叩きつけるわけではないですが、価格を下げるというのは相当な体力とリスクをともないます。

製造や流通にかかる経費を削減し価格にいかすとのことですが、策としては、工場を集約し、下着類はファミリマートやサークルKなどのコンビニ約1万8000店舗での展開による大量生産でコストを削減するようです。

この取組みで今まで取りこぼしていた顧客の底上げにもなり、勢いにのり新たな地位を築きあげるきっかけになるのでしょうか。

一方で、個人的な意見としては工場、在庫、物流などでイレギュラーが発生し値下げがあだとなって返ってくる可能性も十分にあります。

価格は消費者との約束のようなもの。いかにこの価格を維持できるかがカギになってきそうですね。

小売り店で働いていた頃に読み、現場に立つ人間として非常に勉強になった一冊です。