12月7日の繊研新聞に、ジャバコーポレーションの「メイソングレイ」が実地しているパンツのフルオーダーキャラバンが取り上げられていました。
内容は、ブランドを専属パタンナーが店舗に出向き、パンツのフルオーダーを受注。来年4月の受け渡しにも関わらず好調だったということ。そして、生地や色、柄を選択し、ヒップや太もも周りのシルエット、丈などを店頭スタッフとともにパタンナーが調節するとの内容でした。
ネットで好みのサイズにカスタマイズできるECも増えてきていますが、パタンナーがお店にでむくというのは、ネット社会の逆を行く、面白い取り組みですね。
おそらく顧客もイメージがつきやすく安心感があり、リピートに繋がるんではないでしょうか。パタンナーの業務の負担を考えると、継続してコンスタントに行うのは難しいかもしれませんが、おそらくカスタマイズビジネスに向けての入り口づくりを開始したのでしょうか。
先日【特注】をビジネスにする新戦略カスタマイズという本を読みました。
その一部にカスタマイズはどういった強みがあるのか紹介されていたのですが、以下の内容です。
- 無料のパブリシティが得られる
- 高めの価格で販売できる
- 無料で市場調査ができる
- ギフト市場で強くなる
- リピート販売が増え、返品が減る
- ネットでの存在感も、顧客との絆も強くなる
このようにカスタマイズモデルは、強味が多くありこのジャバの取り組みも、市場調査、リピート客確保など多くのリターンもありそうですね。
実際に、このメイソングレイが今回行ったフルオーダーのパンツの価格は、26,000円ほどで安価な物でもないのにもかかわらず、好評だったのはカスタマイズバリューの表れでしょう。
今まで売場に立つことが無かったパタンナーにとっても新鮮で、現場の空気をみるとてもいい機会のようにも感じ、興味をそそる記事でした。
カスタマイズビジネスのノウハウなど、食品から衣料まで様々な分野で書かれているので、カスタマイズに興味ある方は面白いと思います。