なぜ?コレットの閉店を考える。ファッション小売業の課題。

今年のファッション界の大きなニュースといえば、パリのセレクトショップ、コレット(COLETTE)の閉店

そのコレットが先日、2017年12月20日をもって20年の歴史に幕を閉じました。

コレットは、世界を代表するようなセレクトショップ。服や靴やバッグはもちろん、音楽もアートもファッション雑誌も、最新のものはコレットに揃っていました。

そんな、世界のモードシーンを牽引してきたパリの「コレット」、なぜ今閉店と言う決断に至ったのでしょうか?

そこには、ファッション小売業が直面している困難を世界に叩きつけるできごとでもあり、これから何かが起きる前兆なのでしょうか?

 

7月12日に投稿されたコレットのインスタグラムで、こういった投稿があります。
創立者のコレット・ルソーは現場を離れる時がきたと考えており、コレットは彼女の存在なくして存在しない」という理由で閉店を告げています。

Toutes les bonnes choses ont une fin. Après vingt années exceptionnelles, colette devrait définitivement fermer ses portes le 20 décembre prochain. Colette Roussaux arrive à l'âge où il est temps de prendre son temps ; or, colette ne peut exister sans Colette. Des échanges ont lieu avec Saint Laurent et nous serions fiers qu'une Marque aussi prestigieuse, avec qui nous avons régulièrement collaboré au fil des années, reprenne notre adresse. Nous sommes ravis du grand intérêt que Saint Laurent a montré dans ce projet, ce qui pourrait constituer une très belle opportunité pour nos salariés. Jusqu’au dernier jour, rien ne changera. colette continuera de se renouveler toutes les semaines comme d’habitude, avec une sélection unique et de nombreuses collaborations, également disponibles sur notre site colette.fr Nous vous remercions pour votre confiance, et à bientôt chez colette, jusqu’au 20 décembre! #colette BREAKING NEWS As all good things must come to an end, after twenty wonderful years, colette should be closing its doors on December 20th of this year. Colette Roussaux has reached the time when she would like to take her time; and colette cannot exist without Colette. Negotiations are under way with Saint Laurent and we would be proud to have a Brand with such a history, with whom we have frequently collaborated, taking over our address. We are happy of the serious interest expressed by Saint Laurent in this project, and it could also represent a very good opportunity for our employees. Until our last day, nothing will change. colette will continue to renew itself each week with exclusive collaborations and offerings, also available on our website colette.fr We thank you for your support and see you soon at colette--until December 20th! #coletteforever #colette20ans #colette

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コレット閉店の関連記事では、こういった理由が挙げられています。

  • 家賃の高騰
  • テロにより客足の低下
  • コレット・ルソー引退の為

噛みつくようですが、家賃高騰、テロによる客足の低下が理由であればこの地域のショップはすべて共倒れになるはずではないか?

コレットの跡地には「サンローラン」が出店する予定だが、そんな見込みのない場所にサンローランがわざわざ出店するだろうか?

コレット・ルソーの娘であり、同店のクリエイティブ・ディレクター、サラ・アンデルマンの存在もあるのに閉店に至ったのか?

という疑問がでてきます。

背景にあるのは、やはりファッション小売店の低迷を感じます。

ECの急成長が小売店低迷の原因だ。と理由にしてしまえば、終わってしまいますが、ZARAのように、マーケットの反応を見て常に消費者の求める商品を提供できる小売店が存在し、低価格でオシャレが楽しめるファストファッション、先日ご紹介した体験型のエバーレーンのようなビジネスモデルも現れています。

一方で、セレクトショップは分析、予測を繰り返し、半年後、一年後に向けギャンブルのように発注をかけ、リスクを持たなければいけません。

けれど、商品を並べ「はい、どうぞ買って下さい」のように、単なる「モノ」売りでは生きていけない時代になりました。

ではお店側は、何を提供していかなければならないのか?

足を運んでまでお店に来てもらい消費者は「モノ」以外になにを得ることが出来るだろうか?

小売店で生き残る為には、単なる「物売り」から抜け出し、「体験」「こと」「価値」を見出し消費者へのアプローチの仕方を変えてかなければいけない。そんなことを考えさせられるニュースでした。

そしてコレットの閉店は、大手ファッション小売業が倒れる予兆を予期しているのでしょうか。