アパレル業界ランキング 世界

今や”ファストファッション”という言葉が少し古く感じ始めてきましたが、アパレル業界ランキングでは、ZARA率いるインディテックスを始めとした低価格のSPA型(製造小売)が首位を守り続けています。
2018年に書いた【アパレル業界ランキング】世界トップ5(2017)2018年は波乱の予感!?で、
- 「トップを走り続けるインディテックス(ZARA)」
- 「課題を抱えるH&M」
- 「停滞するGAP」
- 「海外事業が軌道に乗り始めたファストリ(ユニクロ)」
をご紹介しましたが、2018年にはどういった動きがあり、今後はどうなるのかを交えながら紹介していきます。
アパレル業界ランキング 世界TOP3
unakarma.info
1位 インディテックス(ZARA)....約3兆2,500億円
2位 H&M......2兆5,300億円
3位 ファーストリテイリング(UNIQLO)......2兆1,300億円
※レートの関係で多少の誤差があります。
一方、2017年度を振り返ってみると・・・
1位 インディテックス(ZARA)....3兆3300億円
2位 H&M....2兆6100億円
3位 ファーストリテイリング(UNIQLO)....1兆8600億円
ファーストリテイリング(ユニクロ)がH&Mを抜き去る日

注目点は、H&Mとユニクロとの差が年々縮まってきていること。
ファーストリテイリングは、2016年にGAPを抜き去り、今回で遂に2兆円の壁を突破しました。海外ユニクロ事業の売上高が国内を上回り、本当の意味でグローバルブランドへと進化しています。
H&Mの失速は、【アパレル業界ランキング】世界トップ5(2017)2018年は波乱の予感!?でも書いていますが、もしかすると早くて来年辺りにはユニクロが、H&Mを抜き去る時瞬間がくるかもしれません。
数字で見ると、「H&M」が2018年11月期時点で、店舗数4,328店。前年対比241店増し。(グループブランド「COS」や「Monki」は省く)
それに対して「ユニクロ」は、2018年8月期時点で、店舗数2068店。前年対比148店増し。(グループブランド「GU」「セオリー」などは省く)
ユニクロの出店ペースは、2014年あたりから130~150店舗ほどを目安に出店しており、このペースで出店して売上推移を考えると、H&Mはユニクロに追い越されるのも時間の問題です。
独走のZARAは次なるステップへ

最後に、首位を走り続けるインディテックス率いるZARAですが、何度も記事にしているようにオンラインに力を注いでいます。
グローバルECサイトを世界各国で着々と開始しており、旗艦店とオンラインに力を入れいるため、店舗の統廃合を進めています。(2018年度は370店をオープン、355店を閉店)
ECでの売り上げは前期比27%増、売り上げ構成比の12%を占めており、ECが展開されている市場では14%。常にスピード感のある同社は、ビジネスでも一手を打つのが早く今後もZARAの首位は続きそうです。
来年は、H&Mとユニクロの差がどれほど縮まっているのかまた記事にしようと思います。