アパレル業界 ランキング 世界
かつて世界一の座をゆずらなかったGAP。
そんなGAPも停滞を続け、毎年見るランキングの顔ぶれは変わりはないもののTOP集団で勝敗がわかれてきています。
そんな世界のアパレル業界ランキングをTOP5【2017】を”H&Mに視点を置きつつ”紹介していきます。
世界のアパレル業界ランキングTOP5
1位 インディテックス(ZARA)....3兆3300億円
2位 H&M....2兆6100億円
3位 ファーストリテイリング(UNIQLO)....1兆8600億円
4位 GAP(OLD NAVY,GAP)....1兆7000億円
5位 Lブランズ(Victoria's Secret)....1兆3600億円
※レート($1=¥107で計算、端数は切り捨てています)
2017年もZARA率いるインディテックスが1位となり、不動の地位を築き始めました。
よほどの追い上げがない限りは、インディテックスの独走で今年もいけそうですね。
2位以下ではH&M、ファストリ、GAPの争いになりそうです。
そして、今回注目するのは2位につけるH&M。
3位のファストリ(UNIQLO)と売上は違えど、同じような推移で毎年売上を伸ばしてきていますが、少しH&Mが目をそむけていた”ツケ”が回り始めているように感じます。
まず、H&Mは2018年第1四半期の営業利益が62%減少し、売り上げが過去最悪の低下をまねいています。
その要因の一つとしていえるのが、プライマークの存在。
ランキングには入れていませんが、ヨーロッパ市場で急成長しているプライマークは6位に入っておりH&Mの市場を揺るがせています。
そしてもう一点H&Mの問題は、オンラインによる販売の遅れ。
同社は、ザラにほぼ2年遅れでオンラインをスタートさせ、かなり遅いスタートをきりました。
その遅れが原因となり、米国Amazon、ドイツZalando、英国Asosなどの世界規模のオンライン組にのまれている感じはいなめません。
一方で、インディテックス(ZARA)ではオンラインによる販売は同社の全売上の10%をしめており、先日の”ザラ六本木でポップアップがスタート。ショールーム型店舗の狙いとは? ”の記事でも紹介したようにZARAはオンラインのアプローチを着実に進めています。
そんなこともありH&Mは、少しでもオンラインの遅れを取り戻そうと中国の最大手EC企業アリババ(Alibaba)での出店を始めています。
「トップを走り続けるインディテックス」
「課題を抱えるH&M」
「停滞するGAP」
「海外事業が軌道に乗り始めたファストリ」
そのような視点で2017年をみてみると、2018年トップ集団の戦い後半戦の動きも気になりますね。
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