誰がアパレルを殺すのか。を読んでみて感じた業界の変化。

アパレル業界がかつてない不振にあえいでいる。という言葉からこの本書は始まった。

2017/5/25に出版された”誰がアパレルを殺すのか”を読ませて頂きましたが、アパレル産業を衰退させた犯人探しから始まり、このブログのテーマでもある未来に生かすヒントがある本でした。

個人的には2点、気になった部分がありました。

まず、一つ目は業界の壁です。

参考になった部分は、ファーストリテイリング柳井氏の言葉。

ITの進化によって、誰でも様々なビジネスを始められるようになった。そうなると、チャンスを生かす人と、そうでない人の差が広がる。米グーグルや米アマゾンドットコムなどはアパレル業界への進出を加速するだろう。即存の産業分野は意味がなくなり、これからは業界内で再編するのではなく、産業を飛び越えた規模で再編が起きる。

という言葉が紹介されており、ITの進化が業界の壁までも取っ払い始め、アパレルという名の狭い世界から飛び越えて戦う時代に突入してるように感じます。

アパレル業界も、壁を飛び越え飲食、健康などさまざまな分野の進出が目立つと同時に、アマゾンなどネット出身の彼らもアパレル業界の参入が起き、業界の壁がどんどんと崩壊へと向かっています。

2点目は『依存』です。

業界不振はこの『依存』が背景に隠れているように感じます。

百貨店はアパレル企業の提案に依存し、OEMのビジネスモデルへの依存、業界の各ポジションが依存してしまい、顧客をみているようで顧客をみれていなかったのではないかと思います。

消費者のことを考える。当たり前のことで、誰もが知っていることなのだが、それがあやふやになり見えなくなってくる。

先日も記事にしましたが、不振にあえぐ業界でも右肩あがりのアダストリア。
同社は、この『依存』から早く抜け出すことができるゆえ勝ち続けているのではないでしょうか。

アダストリアがライフスタイル分野を加速させる。飲食事業子会社設立へ。

アパレル業界は大きな曲がり角に来ている。

そして変化をおこすか、滅びるか。

誰がアパレルを殺すのか。引き込まれるタイトルと同時に、業界の1つのドラマを見る感覚で内容のある一冊でした。
アパレル業界の方はもちろん、世の中の流れを読み解くためにも面白い本だと思うのでぜひ読んでみて下さい。