アダストリアがライフスタイル分野を加速させる。飲食事業子会社設立へ。

11月20日の繊研新聞に、アダストリアは100%出資の飲食事業子会社、アダストリアイートクリエイションズを設立した。という記事がでていました。

内容は、同社は10月31日、100%出資の飲食事業子会社、アダストリアイートクリエイションズを設立。同日付で、昨年11月にカフェ・カンパニーと共同で設立したピープルズインクは、アダストリアの保有株式をカフェ・カンパニーに譲渡し合弁契約を解消した。という内容でした。

ピープルズインクはカフェ・カンパニーとアダストリアの共同出資による合弁会社ですが、両社の理念や社風、経営方針を見つめ直した結果、別々に事業を行うことになったようです。(アダストリアの既存ブランドとピープルズインクが協業したカフェは、今後はアダストリアで運営)

同社は、新規事業への投資を強化しており、新会社を通じ、アパレルの枠を超えたライフスタイル提案を加速させる狙いがあるようです。

今年の春ごろに、アダストリアの代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO) 福田 三千男さん、及び重役の方々の講義に参加して来ましたが、右肩上がりのアダストリアの背景にあるのは、時代のにおいを嗅ぎ分け『先回りする力』にあるように感じました。

「グローバルマルチブランドファッションSPAカンパニー」を掲げる同社ですが、即存のビジネスモデルにとらわれず、ファーストペンギンのように、一番に新業態に飛びこむ経営方針を感じます。

業界が、OEM、ODMに頼ったビジネスモデルで麻痺している中、いち早くSPA型のビジネスモデルへと舵を切り、企画生産から店頭までの垂直統合に成功しています。

そして、ファッション企業として、いち早くライフスタイル分野を開拓してきた起業の1つでもあり、今回の飲食事業子会社の設立でさらなる加速がうかがえます。

講義で、福田 三千男会長が度々口にしていたのが、『差別化』『違い』という言葉が印象的で、アダストリアが勝ち組を続けている背景の一つに、違いで生まれる価値にあるようにも感じました。一口にいっても違いとなると、多くの企業が取り組む課題でありテーマでもありますが、同社の強みは素材開発から売場まで徹底した、てこ入れをしています。

多くの企業が表面的な違いで勝負する中、根っこの部分まで目をやる徹底力が違いを生んでいるのではないかと思います。

業界を飛び越えた分野で、これからどんな活躍をしていくのか。とても興味のそそる記事でした。